アイドルとおんがくに囲まれたHappyLife

某アイドル事務所に心奪われているいい大人。おんがく大好き人間で、かなりのヲタ気質。転職して、ライブに行く時間がないのがとてもストレスフルになっている。ここも他のアーティストさんを書き散らかそうと画策中。

加藤メタアキだよ、やっぱし(ネタバレあり!!)

すみません、連日の「ピンクとグレー」投稿。うーん、そんだけ語りがいのある、考えがいのある映画だと日がたつにつれ思ったりしていて。

 

そう、忙しくてずっと引っかかっていて。パンフも読めてないし、ましてや他の方のブログなんて眼も通す暇もなくて。(ここにコメントを寄せてくださる方のところはおじゃましてまーす♪)

 

1つ引っかかってた事があってね。最後の柳楽くんが(役名書かないほうがいいよね)「わからなくていい。」って3回ぐらい言うんだよ。これ、どっかで見たなあ、聞いたなあ、って思ってて、今日傘蟻を読んでいたの。そしたら、「にべもなく、よるべもなく」で、ケイスケが純ちゃんに「理解なんてしなくていいんだよ。」って言ってた。

 

そう、理解できたほうが怖いのかもしれない。

 

あと、これも一緒のメタ構造ですよね?シゲアキ先生?メタといえば、映画の構造自体が、映画の中の劇中劇というメタだし、そこにカメオで出ちゃってるのもある種メタ構造だよね?

 

前半のピンク部分は見ていて、胸がキュッとなるようなちょっと古くさい感じもありながらも、キラキラしてて。ちょっと古い80年台ぐらいの青春映画みてるような?わざとだろうけど、それが後半に生きてくる。裕翔の切ない表情の切り取り方が絶妙だなー、あー、この子美しいなーって。そして、菅田将暉のヘタレっぷりのうまさ。もう全編通して、かれの魅力が詰まってた。後半の成瀬のイヤラしさ。こっちも好きなキャラだ。この前半で後半の成瀬のキャラが生きてた。

 

結局成瀬は、白木蓮吾が憧れだった。でも、それを演じるりばちゃんが白木蓮吾の影を追っていることが全くもって今「生きてるもの」からしたら意味がない。「芸能界からすぐに消えますから安心して下さい。」って言葉になってるのかな。って

 

「いい加減、白木連吾の影を追うのはやめろよ。」っていうメッセージがあの乱闘のやりとりだったのかなあ、なんて思ったりしています。だから殴られても大笑い。嬉しくって、大笑い、だったのかな。って勝手に想像する。

 

監督がトークショーで「あくまで俯瞰でみてとった。」といっていた。アジカンのGotchさんも「あくまで俯瞰でみて曲を書いた。」と言っていた。だからこその、このウェットな小説が、ドライに描かれているんだろうなと。死に向かっていった小説をドライに俯瞰で描かなければ救いようがないのであろう。

 

みんながみんな入り込んでいたら、この映画は成立しないんだ。そうだ、きっと。(と勝手に思う)あと、数回みたら感想変わるかな。色々インタビュー記事読んだので、それを下地に、行ってこようかな。

 

最後、白木蓮吾の看板が映って、「GO」だけ赤字になってるけど、あれは行定監督、「GO」へのオマージュ?