チュベローズで待ってる、上梓おめでとうございます
とうとう。待ちに待った加藤シゲアキ先生の、『チュベローズで待ってる』が発売された。発売日前に重版決定とか・・・泣くしかないね。
おめでとうございます、加藤シゲアキ先生。
一気に読みました。特にage32は、私は年齢的にも美津子に肩入れしていたのですが・・・ボロボロと溢れる涙はとめることができなかった。それは悲しいのか、残酷なのか、優しさなのか、自分でもまだ整理がつかない。でも、そこに描かれているのは明らかに体温と、匂い、を持った生々しい人間模様だった。
人は一人では生きていけない。でも、あまりに寄りかかりすぎると、生かされている、感覚、息苦しい感覚におちいるのだろう。美津子の決断はなんだかとてもわかる気がした。
ネタバレになるので、もう少ししてからまとめるけど、とにかく表現に背筋がぞくぞくとした部分があった。そして、加藤シゲアキ独特の、他人との距離感の取り方、が絶妙に描かれている気がした。
でも、やはり優しさが根底にあることには間違いがなくて。パラレル?いや、トリプルぐらいに同時進行する話し、今まで加藤さん自身が見てきたことが色濃く反映されていておもしろかった。
音楽が今回でてこないのも、加藤さんの有る意味チャレンジなのかなと。がらっと変えた構成と物語運び。ジャニーズの、って肩書きほんといらないの・・・・
ありがとう、加藤シゲアキさん。この本はすでに忘れられない本になりました。たくさんの方の手にとっていただけるよう。