アイドルとおんがくに囲まれたHappyLife

某アイドル事務所に心奪われているいい大人。おんがく大好き人間で、かなりのヲタ気質。転職して、ライブに行く時間がないのがとてもストレスフルになっている。ここも他のアーティストさんを書き散らかそうと画策中。

映画「ピンクとグレー」2回見ました (ネタバレ含むので、自己責任で)

昨日ここをふっ飛ばしたのは、「傘をもたない蟻たちは」をみて、うかれていたのもあるけれど。

 

正直、映画「ピンクとグレー」を2回見て、自分の中のもやもやを消化仕切れないでいるからだ。

 

私は原作はスマホ電子書籍で落としていて、暇があったら読んでいるほどの原作ヲタです。処女作だし稚拙なところもあるけど、やっぱりこれは作家・加藤シゲアキの作品で、素敵な言葉が散りばめられているもので。

 

映画を見て。その前に行定監督のお話も聴いていたし、インタビューもある程度読んだ。確かにそのまま小説を辿っても、面白いものにはならないだろう。それは容易に想像ができる。小説としてのアプローチ、映画としてのアプローチ。違うのは有りだと思う。

 

でもね。結末、の根幹が全く真逆というか、崩れているのはどうしても私の中で受け止め切れない事実として残っている。結局、お姉さんのこと、でごっちは死を決意していたけど、そうだったけ?って見終わった後すごく思って。白木蓮吾に固執していたごっちがすごく好きだったし、だからこその「死」だとおもたんだけど、だったら、りばちゃんに遺書を託す理由がまずぶれたよ。だって決めてたことなんでしょう?

 

りばちゃんとごっちの好きだったエピソードがいっぱいカットになってたのも・・・もちろん、映画に収まりきらないのはわかってる。でも、あの2人の関係性があれだとすごく薄っぺらく見えてしまうのではないかな。1つぐらい盛り込めなかったかな。。。あの秘密クラブのシーンとかいらないからさ・・・

 

あと、「タイプライターズ」で、シゲが、「ピングレ」を書くにあたって、「友達の死体を綺麗にする」ことを描きたい。と言っていて。これ、小説にはあるけど、映画ではとうぜんまるっとカットよね。ここも結構ショックではあった。(小説では結構生生しいのでご注意)

 

監督と脚本の蓬莱さんがどうしてこういう本を書いたのか、今から色々インタビューなどを読んで見たいと思いますが。

 

役者さんたちはホントに皆さん素晴らしかったです。シゲアキ先生のカメオ出演、意外と長く映ってるよ(笑)

 

そして、「もう見たくない」と思えるほどひどかったかと言われると、やっぱりさすが、と思うシーンもいくつかあって。もう何度か見るつもりでいますが、やっぱり結論としては、監督さんや制作陣の方々と1ファンの私の解釈が違った。ただそれだけのお話なのだろうと思ってます。小説ですからね。

 

でも、小説ファンとしては、かなり複雑、これを「加藤シゲアキの作品」と思って見に来る人もいるわけでしょ?原案・加藤シゲアキ、ぐらいだと思うけどなあ。これから映画見に行く友達が、映画は基本的に原作を読まないって言われて、「いや、これはお願いだから、原作を読んでくれ。」って頼んだわ。

 

あと。若い客層です。なので、映画中の私語が多い。申し訳ないけど、62分後の展開がわからず、小声で延々と解説はやめてほしい。映画のマナーを覚えるのも一つ勉強だからね。

 

そして、これ、なんでPG指定がついてないのか不思議なくらい。JUMPファンの子が親ねだってくるだろうけど。。。。ショックだろうし、親も困るよね。と思ったんだけど。Rまではいらないけど、PG12ぐらいはつけてもよかったんじゃないかな。


とにかく、人によって大きく評価が分かれると思うし、議論のしがいがある一本であることは間違いない。