アイドルとおんがくに囲まれたHappyLife

某アイドル事務所に心奪われているいい大人。おんがく大好き人間で、かなりのヲタ気質。転職して、ライブに行く時間がないのがとてもストレスフルになっている。ここも他のアーティストさんを書き散らかそうと画策中。

新しいタイプのアイドルになるのかも

NEWSのNEWSICALが発表された。

 

NEMSによる、NEWSが創り出す、NEWSの世界。いつかくるといいなとおもってたけど、こんなに早く・・・

 

しかも話があって動いていたのは8月から。思えばてごちゃんが、ミュージカルやりたい発言してたり、増田さんが文化服装学院にいた?話があったり、加藤さんが『NEWSのために書いてる』とポロッとさらっとラジオでいってたのもこれだったのね、と。

 

 こうやって、メンバーにクリスマスのイメージを聞いてたのだろうか。

 

FNSって、こんなに普通早く決まるもの?決まらないよね?とするとNEWSすごくない?15周年への布石たっぶりだし、プロデューサーさんが縁ふかく、NEWSをよくご存知の方。うれしいなあってしみじみ。彼らの仕事が評価されたということでしょ?

 

あとね。なんとなく、結局今年はEMMAしかリリースがなくて、ファンが不安になってたけど。一年にシングルを三枚程度リリースしなきゃいけない、って概念にとらわれなくなったグループともとれる。だって、兄さんグループだってそうよね?で、ツアーやら、アルバムやら出させてもらってる。

 

そういうとこは、さすがジャニーズ事務所なんだろうなあって。ファンが勝手にシングルは一年に2枚はでないと、っていってて。そりゃでるに越したことはないよ。でも、この仕事量、新しいことにチャレンジし続けてくれるNEWSは心底かっこいいとおもった。

商売柄新譜はでてもらわないと宣伝しにくい(笑)でも開き直って、ガンガン宣伝してるけどね。

 

だから、もういいの。NEWSほんとにすきなことやって、ジャニーズの概念くつがえしちゃいなよ!今でもそうなりつつあるしね。面白いたち位置になれる要素がたくさんありすぎて、ワクワクしかないの。

 

あとは、NEWSICALの全国放送の壁。これをなんとかとりたい。Twitterでいってるだけでは伝わらない。東海関西の放送はほしいよね。

 

楽しみだよー!NEWSサンタ愛してるよ!

 

この驚いた顔。愛しすぎ💜💛💗💚

 

 

 

 

チュベローズで待ってる AGE22

チュベローズで待ってる AGE22

 
チュベローズで待ってる AGE32

チュベローズで待ってる AGE32

 

 



 

扶桑社さんありがとうございます

扶桑社さんの情報解禁してからの、情報だしがありがたすぎる。

しかも『チュベローズで待ってる』の装丁がまりにビビツトだった(ニュアンス)ので、Instagramのアカウント開設してくれちゃった!すごーい!


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いや、斬新な装丁だよね。大好きなんだけど。アバンギャルドな感じと、闇、の感じ。

 

よーくみるといろんなものがモチーフになってるのね。装丁家さん気になるし、紙の質感気になります(笑)

 

ハードカバーとソフトの中間みたいなイメージ?

 

チュベローズ。月下香。とても濃密な香りで、トップノートになってると、すごくきく。友達が枕にアロマオイルたらして寝たらこーふんしてた(笑)アロマオイルは、去年の冬のラインナップに、shiroというメーカーからインセンスや、オードトワレ、アロマオイルなどが期間限定であったんだけど、今年はないかなあ。

 

家にアロマオイルが残っているので(インセンスは家族に不評、濃厚すぎて。ジャスミンとのブレンドのが好評)アロマポット買おうかな。

 

余裕をもってゆったりと、この500ページ越えの大作に心して挑みたい。

 

ちなみに、本ですが、出版社の違いからか、CDショップでも予約を今とってます。来週頭に予約数で数を決めます。ぜひ、本屋でもどこでもいいのですが、予約、お願いします。

 

シゲを盛り上げたい、そう思います。

 

 

チュベローズで待ってる AGE22

チュベローズで待ってる AGE22

 
チュベローズで待ってる AGE32

チュベローズで待ってる AGE32

 

 

 

 私が玄関においてたのはこれ。ジャスミンとのブレンドだから、そんなにきつくなかったよ

Jump Around

まっすーの⭕⭕をご覧になった方は、Jump Aroundができた経緯はご存知ですよね。

 

NEWSはあまり積極的に、自己プロデュースをしたがらない印象がある。当然コンサートは4人の方向性、意見をまとめて出してくるからプロデュースされているものだけれども。

 

ああいうテレビになると、もっと出していいよ!もっと!って思ってしまう。こないだの増田さんの時も、もっともっと自分たちの番組なんだから、好きにやっていいよ!HIPHOP嫌いな人はほっとき!ぐらい思ったけどなあ(笑)

 

なんとなくだけど、NEWSはファンにいい意味でも悪い意味でも、優しすぎるんだと思う。再始動のころは確かに申し訳ない気持ちがあって、ということがあっただろう。しかし、まあ色々あって、ファンの質も問われることになって、彼らが何も思ってないわけはない。

 

4人が楽しく、自信を持った作品をだせば、ファンはあくまでもファンでしかない(これ、ずいぶん前に書いたけど)。だから、ついていきたいひとがついていけばいいだけの話で、

 

Jump Aroundに賛否両論有るのは見た。まあ、何様?とは思うよね(笑)だって、⭕⭕みて、あれだけ頑張って曲作ってくれてるんだから。好き嫌いがあるのは当然で、それはどの曲でも一緒よね?

 

私はどういう形であれ、新しいものを少しでもファンに届けたい、というNEWSの気持ちがうれしかったし、増田さんに感謝してる。MADEちゃんも入れてくれて。

 

私は好きなタイプのHIPHOPですし、ああいう脱力系のダンスはカッコ良く踊ろうとすると難しいんじゃないかなと思ってる。歌割りを変えたところも新しい試みで、うわー!と思ってたし。何の文句もないわ。

 

シングル曲にしたら冒険とは思うけど、さらっとやりそうな気もするし。アルバムにあっても、大人っぽいNEWSがでて、私はすごく嬉しいと純粋におもった。

 

みんなちょっと貪欲になりすぎてる気がする。少プレあることがどれだけありがたいことか。

思うこと

ここをさぼって、京都グリーンマイルを見届けている間も読者さま登録してくれて、ありがたい限り。

 

グリーンマイル総括をかいていたのですが、とてつもなく長くなること。あと個人的にしんどい出来事があってただいまリハビリなうです。

 

 

でも、少プレや、チュベローズの吉報、KEIICHIROの更新にいやされております。

 

雑音いれたくないんですが、色々入ってくるのよね。リリースがなかったり色々確かに思うところはあるんだろうけど、これだけ裏で頑張ってくれてて、発表のタイミングをどうして楽しみに待てないのかなあ・・・私は活動が楽しみでしかないし、なんだかんだ今年色々やってくれて、結果オーライだと思ってるんだけど。

 

特にテゴマス担の人は意見が厳しいのかな・・・私はNEWSはNEWS、テゴマスはテゴマスと別物に考えているので、言及しません。NEWSの活動が楽しみ。それだけ。

 

というより手越担さんは、どちらかというとNEWSよりのイメージがあるんだけど・・・

 

そんなに文句があるなら、少しファンお休みしてもいいと思うんだけどなあ・・・楽しくないだろうに。私は4人が何をしてくれてるのか楽しみで仕方ないんだけどね。

 

 

チュベローズで待ってる AGE32

チュベローズで待ってる AGE32

 
チュベローズで待ってる AGE22

チュベローズで待ってる AGE22

 

 

 

グリーンマイルに心酔の日々

グリーンマイル東京公演が終わった。千秋楽を見届けた。

頂いた席が、センターでポール・エッジコムが佇む、素晴らしい席だった・・・

 

前と同じこと書いちゃうかもしれない。ごめんなさい。

 

 

グリーンマイル。死刑制度のあるこの日本で、上演されることに意味がある。方法は違えど、今でも死刑は執行されている。誰に責任があるのか。劇中で問われるシーンがあるが、私には正直わからない。民主主義と言われれば確かにそうだ。だが、愛する家族などが殺されたり、そういう目にあったら、やはり私は極刑を犯人に望んでしまうだろうと思うからだ。

 

グリーンマイルはとにかく見所が多い。ストレートプレイなので、派手さは一切ない。しかし、そこが人間の感情をよく深く浮き彫りにしていると思うのだ。散々かかれていると思うが、音楽と照明本当に素晴らしい。

 

今でも脳裏から離れない、オールディーズな音楽、そして、優しくキャストを包むピアノの音色。あれで私はサントラだしてくれてもいいのになあ、と思うくらいだ。

 

シンプルなのに、必要な場面が再現。草むらであったり、独房を照明で表現するなんて・・・それとパントマイムの組み合わせ。なんたること・・・でもそこに空間が産み出されるのである。グリーンマイル、も照明で表現するし、星空も。グリーンマイルは却ってこの方法が一番効果的なんだろうな、とすごく説得力があった。照明の色合いもものすごくその場にあったもの、もちろんなのだけど、大きな役割だった。

 

しかし、私は舞台の上に常に暗闇をみていた。それは、人が人の命を終わらせるところ、そして、看守たちの優しい嘘で、グリーンマイルを穏やかな心で歩いていけるかどうかが決まる。とてつもない重い仕事だ。そして、私たちは一瞬でも立ち合い人としてそこに存在してしまう。

 

大掛かりなセットがない分、時間軸も自由だ。死んだはずの人間が登場しても違和感はない。全く。そして、独房にいたはずのポールが暗転だけで、所長の部屋へいくのも自由自在だ。空間も自由。

 

キーとなるトラックだけは登場したが、あとは観るものの想像に委ねられているんだなと解釈。懲罰房も扉と中はよく見えないけどでてくる。

 

セリフと感情の応酬で、この舞台は成り立っている。その熱気たるや、言葉がないほどである。

 

しかし、今日のKラジで、加藤さんが小山さんに、初日セリフ噛んじゃったんだよね、と言ったと教えてくれた。正直Twitterでそういう意見もみた。しかし。生の舞台、感情ありきの舞台の上で、噛むとか噛まないとか、そんなに重要なことだろうか?小山さんもいっていたが、そんなことは気にすることではないと思うし、すぐに立て直せる加藤さん、ポール・エッジコムまんまでしたよ。

 

カトリック系の学校に通っていた友達に、「人間は辛いことを抱えて生き続けていくのは辛すぎるので、神は死、というご褒美を与えたんです。」と教えて貰った。ある意味衝撃的であり、納得もできた。

 

ポールのセリフに「あいつは残りの命を俺に託して、救ってくれたんだと思った。でもそれは違った。生きること、は罰を受けることなのだ。人間はやがて死んでいく。その事実からは逃れられないようだ。」(ざっくりです)

 

友達に教えてもらって、ものすごくこの部分がしっくりときた。映画をみたときもなぜだろう、と違和感があったので。こういう答え合わせをするのが、私は、好きなのだ(笑)

 

登場人物についてはまた次に。京都終わるまで原作はお預けすることにしました。

 

 

 

 

 

 

グリーンマイルが好きすぎて、終わるのが怖い

ちょっとどこかで同じ内容を見かけるかもしれませんが、同一人物なのでパクリではありません(笑)

 

グリーンマイル、私にはハマった舞台、ということです。正直、あんなにシンプルな、ストレートプレイを見たのは久しぶりなんですよ。イキウメの前川さんがおっしゃっていましたが、(今ツイッター探したけど見つけられん)、「脚本がいいから、そのままやろうという気概を感じた男っぽい舞台だった。」(ニュアンスで読んでね)

 

まさにそれだなーと思っておりました。脚本を変にいじることもなく、瀬戸山さんの脚本って、引き算なのかなーって思いました。話の骨子があって、エピソードはたくさんあるんだけど、それを2h30分という尺のなかでどう作っていくか。

 

舞台芸術」として、「グリーンマイル」は秀逸なものだと思います。

 

過度にならない音楽、脚本、キャスティング、舞台美術、衣装、そして、照明。今回のカギは照明な気がしてる。そして「時間軸」の作り方。過度な小道具も出てこないから、あまりに忠実に再現された電気椅子が怖いのだ。それは冷たい冷たい「死」そのものの象徴であるからだ。

 

そして、あのでずっぱり、喋りっぱなしの膨大なセリフ量を毎回こなし、だんだんとポール・エッジコムに憑依していっている加藤シゲアキ。なんか、もう演じてる、というよりポールそのものなんじゃないのかな、と思っていて。でも、あの重い役柄を毎日毎日、ある程度同じテンションまで引き上げている加藤さんに尊敬の念も抱く。いや、同じどころかどんどん心の中のテンション(看守主任だから基本は冷静)が上がっていっている気がする。実直な感じが、一生懸命演じていることで、相乗効果を発揮して、当たり役だと思う。

 

役者さんがほんとに全員とにかくいい。映画も個性的ではあるのだけど、舞台の上でお互いがだんだん掛け算していっているのがすごい生っぽい。あまりアドリブ言って笑わせるような演劇ではないんだけど、それでもアドリブ入れてきて和ませてくれる、ブルータス中山雄一朗さん(グレートネイチャーでおなじみ)とか、ディーン永田涼さんのお茶目な言い回しだったり、デラクロワの明るいながらの一種物悲しさは、加納幸和さんにしかだせない。小野寺昭さんのあの出番の時の安心感たるや。所長にぴったりだ。奥様を愛している所長。それが優しい小野寺さんの雰囲気にマッチする。

 

そして、鍛冶直人さん。ウォートンのあの不気味さ、怖さ、残忍さ。しかし、とあるセリフで、彼も人間なのか、と思わせるところがある。伊藤俊輔さん演じるパーシー。ほんとに映画を見たときは嫌な奴だ。としか思っていなかった。でも、看守三人が、いかに死刑囚を心穏やかに送り出すか、ということに心を砕いているのに、パーシーだけ見ている方向が違う。なぜなんだろう。とすごくある意味、権力を振りかざすパーシーにもの悲しさすら感じてしまう。

 

セットがない分、時間軸を飛び越えて、登場人物が出てきても全くの違和感を感じない。むしろ必要だとさえ思えるのだ。

 

そして、把瑠都さんだ。もうはまり役だってさんざん言ってるけど、表情が、優しいのだ。ある意味達観した表情にも、諦めにもみえるし、それとたどたどしい日本語が返って、ジョン・コーフィーという役柄を引き立てているように感じている。その短いセリフの中にも、感情の込め方がだんだんと変わってくる。そして、ポールには笑顔を見せるまでに信頼関係を築くのも、このポールとコーフィーならありなんだなとすごく説得力がある。

 

照明に関しては、これは秀逸、まいりましたとしか言いようがない。2階3階の人は俯瞰でみれてラッキーです。照明で作り出す空間、というのをぜひ見逃さないでもらいたい。とてもカギになっている。演劇は前列で見るのがいい、とは限らないというのはこういうところ。全体を見渡せて気づくことがたくさんあるんです。

 

パンフレットも美しくて。瀬戸山美咲さんとの対談も読みごたえがありますし、なにより加藤さんが美しい♡看守姿じゃないのがちょっと残念ですが、それは雑誌に期待しましょう。

 

千穐楽まであと1週間。私は終わったらたぶんロスになると思います。でも、それでもいいぐらい、グリーンマイルに今は浸っていたい。加藤さんのたくましくなった背中は、彼の努力の結果。できるだけたくさんの人に見届けてほしい、そして惜しみない拍手を送ってもらいたい。

 

私はそんな人知れず努力する加藤シゲアキが大好きだ。そして、真摯に仕事に向き合う加藤シゲアキが大好きだ、と改めて感じさせてくれる舞台だ。「死」を題材にする舞台だけど、そこには明らかな圧倒的な「生」がある。

 

この作品にであえてよかった。ありがとう。カンパニーの皆さん。大好きだよ!

 

舞台「グリーンマイル」を2回見ました(ネタバレ満載ご注意を)

 

(ネタバレあると思うので、まっさらで見たい方は読まない方がいいです!)

 

加藤シゲアキさん、9月30日、舞台「グリーンマイル」初日無事開幕おめでとうございます。だいぶ遅くなりましたが。

 

ありがたいことに、初日は行く予定ではなかったのですが、ありがたいことに、お友達が声をかけてくださり、行ってまいりました。そして、火曜日10月3日のマチネも、私の相方が、仕事で全くコンビニへ行くことが出来なかった私の代わりにスタンバイしてくれて、もぎ取ってくれたB席・・・・泣けてきました。

 

ほんとに今回、自分で当てたのは2公演のみ。(自分名義全滅)

その後、皆さんがほんとに「一緒に行かない?」と声をかけてくださったものばかりで・・・・今回はほんとに一回見られたら御の字、と思っていて、欲を出さないでいたら、「らんさんと一緒に行きたいから。」と言ってもらって、涙しかありませんでした。なので、一枚、息子が当ててくれたものは、娘のようにかわいいかわいいお友達(こんなおばちゃんに付き合ってくれて感謝しかない→娘と1歳しか違わないの)に行ってもらうことにしました。だって、欲張ったって仕方がない。たくさんの人が見た方がいいに決まってるから。

 

前置きが長くなったけど。初日。すごい至近距離で座長・加藤シゲアキを拝みました。

そこにいたのは、ポール・エッジコム。まさしくでした。オールバックに、体がちょっと大きくなって、顔を埋めたいような背中(笑)休憩いれて3h弱の尺の中で、出ずっぱりのシゲ。ほぼ喋りっぱなしのシゲ。ストーリーテラー的な役割も担ってました。

 

基本シーンは刑務所の中ですから、セットはそんなに必要ないとはいえど、凄かったな・・・・あれだけのシンプルな中で、全然飽きないって。役者さんの力量です。

コーフィー(把瑠都さん)がほんとにはまってて・・・・2回目みたらさらにハマってたよ?間を取ったり、セリフもほとんどシンプルなものしかないんだけど、その時々で感情の込め方が変わってくる。

 

看守三人組は、ポール(シゲ)、ブルータス(中山祐一朗さん)、ディーン(永田涼さん)。すごくいいトリオでね。中山さん、「グレートネイチャー」の時は、テンション高めな感じの役だったけど、今回は物事をすごく俯瞰にみて、冷静に判断する役で。ディーンが若いので、3人で死刑、冤罪について、といういつまでも解決しないであろうことを討論するのだけど、そこのやり取りがとても素晴らしい。ディーンの心情がいたいぐらいに伝わってくる。

 

デュラクロワと所長の奥さん2役は加納幸和さん。所長は小野寺昭さん。男ばかりのシーンっていってたけど、あそこがないと次につながらないけど、どうするの?って思っていたら、まさかの。加納さんのデュラクロワ、すごくいつもは明るいんだけど、実はすごい極悪人。でも、Mrジングルスを本当に大切なともだち、と思っているのが痛いほど伝わってくるし、パーシー(伊藤俊輔さん)にいじめられて、パーシーに怯えるさまなど、ほんとうにパーシーが憎たらしかった(笑)

 

死刑執行直前に、「さようなら、Mrジングルス・・・」って別れを告げるところと、チリを思いっきり辛くしてくれ、と頼むデュラクロワが物悲しいのです。自然と涙がこぼれてました。

 

でも、どうしてパーシーがあんな嫌な奴になったのか、っていう原因がきっとどこかにあるはずなんだろうなあ、って考える余白ができるパーシーでね。って思いながらパンフレット見てたら伊藤さんが同じ話してた(笑)

 

そして、問題児(笑)ウォートンは、鍛冶直人さん。不気味な怖さがあるの。クレイジーさも持ち合わせてて。もっと暴れてくれてもよかったよ(笑)

 

3階席から見るとね、照明がかなり凝っていることに気づくんです。初見だと、床が緑、って気づいてなくて(笑)照明の当て方で、グリーンマイル、を作っていたり、星空を作っていたり、ああ、セットなんて作らなくても十分グリーンマイルだわ、って。あと、音楽もいい。ところどころにはさまれる音楽。効果的なんですね。刑務所なだけに。オールディーズ。そこで、ああ、1932年なんだ、と改めて思う。

 

ただ、電気椅子はかなり忠実に再現してありました・・・・(映画だけみているので)

映画みたあとに、ネットで調べちゃったりもしたもんで(あまりお勧めしない。。。)

あの椅子がでてくるだけで胸苦しくなります。残酷な場面はあえて観客には見せません。なので、デュラクロワがどんな辛い思いをして亡くなったのか、という部分は、興味がある方はぜひ映画や、本で補完するといいかも。そうすると、パーシーの残虐性、人の死に興味がある(映画ではそうだった)パーシーの嗜好が浮き彫りにさらに浮き彫りになるかと。

 

2幕の始まりで、え、もしかして、って勘のいい人は気づくと思うんだけど、まっさらな人は厳しいかな。ウォートンの歌がカギだけど、あれ聞くだけで気分悪くなってくる(怒)パーシーめ!

 

大好きな大好きなシーン。一時脱獄して、コーフィーをつれて所長の家へ。トラックの荷台のコーフィーとポール。「お前はなにもやってないんだろう?!」と悲痛な叫びのポール。「わからない」とコーフィー。でも、悔しさをにじませるポールに対し、「いいんだ、もう疲れた」というコーフィー。コーフィーはきっと世界で起こる悲しい出来事を一身に受け止めてしまうのか、とそう解釈しました(本読みます)

 

それから、ポールが死刑前にお祈りをコーフィーに捧げるシーン。やはりこの時代ですから、キリスト教の教えが圧倒的に生活の中に入り込んでいて、神様は常に隣にいる。それに裏打ちされたいろんなセリフだったり。黒人、という要素はたぶん、日本人が見る、ということでわざと除いてあるのでしょう。この時代の黒人に対する差別は尋常ではなかったようなので、たぶんこのコールド・マウンテン刑務所刑務官3人組、相当の変わり者かと思われます。(当時の一般論からいうと)日本人はどうしても単一民族ですから、そういった人種のことって、たぶんピンとはこないんですよね。それはもう文化というか、歴史の違いですよね。

 

ここでも「星がきれいだ、カシオペア座だよ」っていう無邪気なコーフィーになんだか本当に理不尽さを感じて感じて、自然とかわいそうというよりも、悔し涙?が出てきましたね。

 

その後起こる出来事は、奥さんの病気を吸い取って、それをパーシーに持って帰り、そのままパーシーはウォートンを撃ち殺す・・・・という悲惨な状況になってしまいますが、すべてコーフィーが想定内な出来事なんだろうなあ。ウォートンに腕をつかまれたとき、がポイントだった。

 

冤罪だ、何もしていないと分かっている人の死刑を執行する3人の心情は察するにあまりある。いや、察するというのもおこがましいだろう。コーフィーは死刑直前にポールに余命まで与えますが、ポールは「生きることは贖罪だ。」(こんな感じのこと)をいう。

 

今まで、命を終わらせてきたポール、なのに、自分はこんなにも生き延びなくてはならない。それはある意味ポールにとっては残酷な出来事なのだ。しかし、コーフィーはなぜポールにそれを課したのか。それは今でも私にはわからない。ずっと考えている。

 

セットがない分、例えば、殺されたウォートンが自然に亡霊のようにでてきたり、コーフィーと会話ができたり、全然違和感は感じませんでした。

 

ほぼでずっぱりの加藤さん。正直、確かに噛んでいた部分もありました。が、あれだけのセリフ量をよどみなくしゃべること、しかも、すぐに立て直していたし、聞き取りずらい、重大な間違いかといったらそうではないです。見ているお客さんを立会人、と思い、真摯に真摯に舞台に向き合っていたと私は感じましたが。そんなに揚げ足とることですかね。

 

シゲ担のひいき目でしょうか?いや、それは違うと思うんですよね。セリフ劇に近いですから、一人例えばセリフが飛んだら、アドリブで乗り切るしかないでしょうね。そのくらい緊張感あふれる舞台。でも、きっとそれが自然に会話、として身についてきているので、初日にくらべ、2日目はテンポ感がすごくよかった気がします。

 

「中の人」ではやはり周りの役者さんに引っ張ってもらった部分が大きかったと思いますが、今回十分座長としての貫録もあったし、自信に何より満ち溢れ、カンパニーの雰囲気がとてもいいのを感じたのですが。

 

何より、ほんとに全員の役者さんが素晴らしい。そして、それぞれ悲しみを抱えている。そんな痛みが舞台からビンビン伝わってきてしまうので、私はどうしても、悔しかったり、切なかったりして、泣いてしまうんです。2回目の方が泣きましたね。

 

瀬戸山美咲さんの脚本、とても無駄がないし、セリフも美しい。冗長なところがないです。いかに死刑囚に心を砕いているのか、とかポールの心情もよくわかりましたし、きめ細かい脚本だな、と思って見させていただきました。他の瀬戸山さんの劇も見てみたいです。

 

私はこのタイミングでこんなに素晴らしい「グリーンマイル」という作品に出会えて幸せです。決してハッピーな演劇ではないけど、生きる、ということの重さ、意味を考える本当に私にとって大切な舞台となりました。

 

 下で紹介した、「ショーシャンクの空に」も刑務所ものですが、私が生涯ベスト3に入る作品です。希望が持てる、そんな作品ですよ。